家政婦紹介所からはどんな人が来てくれる?資格は持ってるの?

家政婦紹介所からはどんな人が来てくれる?資格は持ってるの?

介護や仕事により家事に手が回らなかったり,介護保険を利用しているものの、介護保険で適用されない支援についても手伝って欲しい場合など、様々な生活シーンに合わせて利用することが出来る家政婦(夫)紹介所。

多くの家事をカバーしてくれるだけでなく、介護に関しても合わせてサポートしてもらうことが出来ますので、年々需要が高まってきています。

しかし、実際に家政婦(夫)を依頼すると自宅へ訪問することになりますので、どんな人が来るのか、しっかりと介護なども行えるのか等不安に感じることがあります。

また逆に、家政婦(夫)として働きたい場合にも、自分は働けるのか、家政婦(夫)としてやっていけるのか、という悩みも出てきます。

今回は家政婦(夫)紹介所では、どのような方で資格が必要かどうかも合わせて解説します。

家政婦(夫)を依頼したいと検討している方も、家政婦(夫)として働きたいと考えている方も是非参考にしてみてくださいね

家事を手伝ってくれるだけでなく介護面のサポートも可能!

家政婦(夫)と聞くと、手が回らない掃除を行ってくれたり、料理をしてくれる、という『家事』や、子どもの世話や遊び相手になる『育児』に対してのイメージが強いですよね。

しかし、近年の家政婦(夫)の依頼は、『介護のサポートを行って欲しい』『介護で手が回らなくなった家事をして欲しい』という介護に関するものが多くなってきました。

高齢化社会に伴い介護を行う人口が増加しており、その負担は大きくなっています。

介護は、単に生活のサポートを行うだけと思うかもしれませんが、実際には毎日休みなく続く上に、中には昼夜問わずに介護に追われてしまう方も多く存在します。

介護以外の掃除や食事、草木の手入れなど今まで空いた時間で行えていたメンテナンスが全く行うことが出来なくなってしまったり、仕事と家事と介護の両立が厳しくなってしまい諦めなければならなくなったりと、様々な問題が発生しているのが現状です。

そういった時に、家政婦(夫)にお願い出来る家事や用事をサポートしてもらうことで、心に余裕を持つことが出来たり、利用者の負担を軽減することが出来るようになります。

また、家政婦(夫)の場合、遠方で離れて暮らしている両親の介護の援助だけでなく、会話をして楽しい時間を過ごしたり、一緒に必要な物の買い出しにいったりと様々なサポート方法も可能になり、離れていても大切な人の様子を知ることが出来、心配や不安を解消することが出来ます。

家政婦(夫)は今や、家事のサポートだけではなく、介護が必要な方や介護をしている方の多様化したニーズに寄り添うことが出来る頼もしい存在となっています。

先程解説しましたが、今までは家政婦(夫)は料理や洗濯、掃除といった一般的な家事がメインになりましたが、現在は介護保険との併用も多くなります。

自宅で介護を受けている方の多くは、介護保険を利用していますよね。

介護保険は、要介護認定を受けた方がその方にとって最適な介護サービスを受けるための費用を給付してくれる制度で、介護の負担の軽減や自立支援を目的としています。

介護を受けたい方の強い味方になる介護保険ですが、実際には全てをカバーすることは難しく、例えば、食事や掃除といった支援を行うことが出来る生活援助であっても、利用者のみに限定されてしまうので家族分の食事を用意することは出来ません。

もちろん、掃除も利用者の部屋に限られているので、リビングや他の部屋を掃除して欲しいとお願いすることは出来ません。

しかし、実際に夫婦二人で生活している方からすれば、利用者のみの生活援助ではなく、全ての家事をサポートをお願いしたいと感じますよね。

家政婦(夫)であれば、全ての家事のサポートを行うだけでなく、必要な買い出しや、病院の付き添い、旅行の同行なども可能であるだけでなく、ペットの世話や深夜の泊まり込みなど、利用者の細かいニーズに寄り添いサポートすることが出来ます。

家事だけでなく介護面のサポートも行えるといった面が話題になり、家政婦(夫)を紹介する家政婦(夫)紹介所の需要は伸びつつあります。

家政婦(夫)紹介所に登録している人はどんな人?

家政婦(夫)紹介所は、様々な日常のサポートを行う家政婦(夫)を紹介する事業所で、多くの家政婦(夫)が登録されています。

家政婦(夫)紹介所に登録されている家政婦(夫)は、やはり家事に関してはプロフェッショナルで、スムーズに家事が行えるということが絶対条件です。

他にも動物の世話を任されることもありますので、動物好きであったり社交的な方であればより良いでしょう。

また、基本的に真面目で実直で仕事に取り組むことが出来、ルールや利用者のプライバシーを他の人に公言しないことも重要です。

多くの家政婦(夫)紹介所では、家政婦(夫)と事業所の間の契約で守秘義務を課せられていることがありますので、もしも他の方にプライバシーな内容を話してしまった場合には、訴訟問題に発展する恐れもあります。

社会的なルールやマナーをきちんと会得していることも大切です。

例えば、家政婦(夫)が、利用者の自宅から金品を盗難してしまったり、介護のサポートを怠ってしまう様な方では家政婦(夫)本人だけでなく、家政婦(夫)紹介所自体の信用を失ってしまいます。

社会人としてのルールやマナーを心得ていることは当然で、それに加えて、様々なスキルややさしさ、親しみやすさがあると、リピーターが増えたり、個人契約に結び付くことになります。

多くの家政婦(夫)紹介所では、利用計画を立てた後、利用をスタートするまでに利用者と家政婦(夫)との面談を行い、どのような支援をどのような時間行うか等を詳しく説明します。

その後、紹介した家政婦(夫)で良ければ契約を行い、サポートを開始するのが一般的です。

利用計画では、事前にどのようなサポートが必要か、それに伴う支援計画や費用面の相談を行います。

その際に、どのような性格の人を希望しているか、どのようなスキルを求めているかをしっかりと相談しましょう。

もちろん、途中で家政婦(夫)の方を交代することも可能です。

まずは、どんな仕事を依頼し、どんな人を希望するかということを検討しておくようにしましょう

無資格でもOK!しかし、現在は有資格者の方が主流になっている

家政婦(夫)として働きたい場合には、どのような資格が必要なのか気になりますよね。

実は家政婦(夫)は、あくまでも家事等のスキルが高ければ働くことは可能ですので、長年主婦として家事育児を行ってきた方や介護を行ってきた方であれば充分に働くことが出来るでしょう。

しかし、先程述べたように現在家政婦(夫)は介護保険との併用で利用されることが多く、有資格者の方が優遇される傾向にあります。

もちろん資格を持っていなくても働くことはできますが、資格をもっている方であればより専門的な知識や技術を持っていることになり、細かいニーズに応えることが出来ますので、利用者からも歓迎されることが多くなります。

では、資格を有している方はどのような資格があるのでしょうか?

【ホームヘルパー】

ホームヘルパーは、家政婦(夫)をされる方の多くが所持している資格の1つです。

正式には訪問介護員と言われるホームヘルパーですが、介護が必要な方の自宅を訪問して、利用者にとって必要な援助や支援を行うことが出来ます。

介護職としてはホームヘルパーの資格を所持していることで様々なサポートを行うことが出来るので、比較的メジャーな資格でしょう。

排泄や食事、着替え、入浴といった介助を行うことが出来る『身体介護』、掃除、洗濯、買い物、調理を行う『生活援助』、病院等へ行く際の移動のサポートを行う『移動等の介助』といった生活に密着した支援を行うことが出来るホームヘルパーは、介護保険と併用して家政婦(夫)を利用したいと考えている方にとっては最適と言えます。

ホームヘルパーの資格を持っている家政婦(夫)には、介護保険で利用出来るサービスと一緒に、家事等で手が回らない箇所を依頼することが出来ます。

ホームヘルパーは、家事を行うイメージがありますが、家事代行というよりは、介護のプロフェッショナルという方が正しくなります。

介護を必要としている方の生活のサポートを行う介護保険に加えて、家族の食事の準備や庭の草刈りなど介護保険でカバーできない箇所もしっかりとサポートを行うことが出来ます。

ホームヘルパーの資格を取得するためには、介護職員初任者研修や介護職員実務者研修を受けるか、介護福祉士の資格を得ていなければなりません。

もちろん、大学や専門学校に進学しなければ取得できないということはなく、研修を受講し試験に合格することで資格を得ることが出来ますので、家政婦(夫)として働く場合には取得しておくことで有利に働くことが出来る可能性があります。

【介護福祉士】

介護福祉士とは数ある介護資格の中でも、唯一の国家資格になり、より介護に関する知識や技術が高くなります。

ホームヘルパーよりも高度な知識や技術を有していることになりますので、現場でも指揮を取ったり、リーダーとしての役割をこなすことが多いので、転職や就職の際にも非常に有利な資格と言えるでしょう。

介護福祉士のニーズは高く、介護施設でも重宝されますが、家政婦(夫)としても優遇されることが多く、介護に関わる依頼の場合には介護福祉士を所持していると給与面でも高く設定してもらうことが出来る可能性が高いです。

現場経験をしっかりと積むことでさらに実力を高めることが出来ますので、これから資格を取得したいという方は検討してみましょう。

先程述べたように、介護福祉士は国家資格になりますので、当然国家試験を受けて合格しなければなりません。

それに加えて、介護福祉士の国家試験を受けるためには、実務経験を3年務めたあとに研修を受けるルートか、高校を卒業後に福祉系の学校や養成施設へ進学するかになります。

現在学生であれば、養成施設や学校へ進学するルートを効率よく取得できますが、実務経験を3年以上経験していれば誰でも試験を受けることが可能になります。

【保育士】

人気の高い職種の保育士ですが、家政婦(夫)として働く場合に持っていると便利な資格の1つです。

家政婦(夫)への依頼内容として育児も多く、時間がない時にお迎えにいってもらったり、子どもが風邪を引いた時に休めない仕事があるために1日任せたりと、ベビーシッターとして活躍している家政婦(夫)も多くいます。

保育士は、子どもの基本的生活習慣の大切さを伝えていくことや、心身の発達促進、社会性やコミュニケーション能力を養うことを目的としており、仕事や介護で保育をすることが難しい親に代わって、日中生活を共にしながらサポートや世話を行っていきます。

先程紹介したように、保育士は国家資格になりますので、保育士試験に合格しなければ資格を得ることは出来ません。

保育士資格は、通信教育や独学でも合格することが出来ますので、取得しておくと家政婦(夫)だけでなく、保育園や保育施設に就職することも可能です。

家政婦(夫)としても、今後保育士として働きたいと考えている方にもおすすめの資格です。

【家政士】

家政婦(夫)自体は無資格でも働くことが出来ますが、先程紹介したように資格を持っているということは非常に強みになります。

家政婦(夫)は家事を得意とする方であれば行うことが出来ますが、実は家政婦(夫)にも資格があります。

基本的な家事に関して高い知識や技術を有している方と評価された方には『家政士』という資格が与えられます。

家政士は、公益社団法人日本看護家政紹介事業協会が家政サービスを対象に実施した『家政士検定試験』に合格することで資格を取得することが出来ます。

家政士検定試験では、洗濯、アイロンがけ、調理、栄養管理、掃除、収納といった家事全般から、子どもの保育や世話について、介護を必要とする高齢者や障害の方の介助について等、家政婦(夫)として必要な知識と技術を会得しているかを見極められます。

家政士という資格を得ることで、さらに利用者へ高い品質のサービスを提供することが出来ますし、利用者は家政士という資格を有している方が来ることで、安心して家事等を依頼することが出来ます。

家政士検定試験では、筆記試験だけでなく実技もありますので、自分の実力をしっかりと評価してもらうことが出来、それが『家政士』という公的な資格で示すことが出来るので、家政婦(夫)として働きたいと考えている方は取得しておくと仕事に結びつきやすいですし、ステップアップにつなげることが出来ます。

まとめ

家政婦(夫)は、必ず必要となる資格はなく、今までの経験をもとに身についた技術や知識があれば仕事をすることが出来ます。

しかし、依頼内容の中に介護や育児がある場合には、利用者としても資格を所持している方の方が安心感が高まりますし、依頼も多くなる可能性があります。

人柄や家事スキルに合わせて、資格を持っていると、継続的な仕事に結びつくことも多いので、時間がある方は取得していて損はないでしょう。

ホームヘルパーや保育士は専門性のある学校に行かなくても取得することが出来ますし、もしも家政婦(夫)以外の場所で働きたいと考えている場合でも仕事に結びつきやすくなります。

もちろん、資格を持っていないからスキルが低いということではありませんが、あくまでも安心し信頼してもらう事が出来やすくなりますので、この先家政婦(夫)として働きたい方は是非取得の検討をしてみてください。

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