まずはどんなサービスがあるか確認を!障害者グループホームのサービス内容一覧

障害者グループホームの場合、施設によってサービス内容が異なってきます。

ですので、障害者グループホームを利用したいと感じた時にはまずどのようなサービスがあるかを確認してみましょう。

現在は、障害者グループホームによってホームページを設けられている場合も多くありますので、事前に確認しておくと安心です。

今回は障害者グループホームで基本的に利用することが出来るサービスを一覧にして紹介します。是非参考にしてみてください。

1、障害者グループホームでは施設によってサービス内容が異なる

グループホームとは障害がある方が、支援やサポートを受けながら共同生活を送ることで自立した生活を送ったり、地域社会との繋がりを持っていく小規模の住居のことを指します。
障害を抱えている人の多くは、親や家族のサポートを受けなければ一人で生活を行っていくことが難しいケースがありますが、障害者グループホームを利用することで他の人や地域との繋がりを持ちつつも自立した生活を送ることが出来るようになります。
障害者グループホームは、原則として自分で生活を送ることが出来る障害の方になりますが、現在は日中活動サービス支援型グループホームが出来ており、重度心身障害者の方も利用できるようになりました。

このように障害者グループホームの多様化により、それぞれの施設でのサポートやサービス内容も様々になってきました。
同じ障害であっても、個人個人によって障害の程度や支援すべき内容は異なります。
そのため、入居する時にどのような支援が必要か、どのように自立を促していくかといった提案を示している『サービス等利用計画書』を作成し、入居された時から支援やサポートを行っていきます。

しかし、その支援以外でも施設によってそれぞれ特色がありどのような行事が用意されているか、どういったサービス内容があるのかということは入居前に確認しておくことが大切です。
障害者グループホームは障害を抱えている方が自立を目指したり、地域や社会との交流を持つきっかけになりますので、事前にグループホームの見学に行ったり説明を聞いておくと入居後のイメージがつきやすくなります。

2、障害者グループホームのサービス内容例一覧

障害者グループホームはサービス内容は統一されていませんので、施設によってサービス内容は異なります。そのため、どのようなサービス内容があるかは、実際に入居したいグループホームへ直接確認することが必要です。
主な障害者グループホームのサービス内容一覧は以下になります。

【食事の提供と介助】

障害者グループホームの多くは、食事を共同生活している全員で行うことになります。
一緒に食事をする楽しさや、食事の中から生まれるコミュニケーションを感じていくことが出来ます。
また障害の内容によって、食事の介助が必要であったり、嚥下機能の程度によって食事内容も変更することが可能となります。
就労を行っている方などは昼はお弁当であったり、自分で購入して食事をとることが多くなりますが、朝食と夕食は一緒にとったり、障害者グループホームによっては料理を当番制にして支援を受けながら共同で作る場合もあります。
障害を抱えている方にとって、料理1つを行うにも大きな訓練やリハビリ、自立への一歩になりますので、充実した生活を送ることが出来ます。

【日常生活の介助、見守り】

障害の内容によって、日常生活の介護や介助が必要な場合があります。
衣服の着脱が行いにくかったり、階段の登り降りなどその人にとって必要なサポートを行っていきます。
また、介助を全て行うのではなく訓練を交えてサポートしていくので、自分で出来るようになることを目指していきます。

【健康管理や生活に関するアドバイス】

日常生活を送っていく中で、健康で生活を行うことは非常に大切です。
ですので、どの障害者グループホームであってもバランスの良い食事を摂るようにしたり、レクリエーション活動で運動を取り入れていき健康管理を行います。
また、生活上で困っていること等に関してもアドバイスをして安心して生活を送れるように工夫していきます。

【入浴】

入浴は細心の注意を払うと共に、介助が必要な場合は行っていきます。
障害者グループホームの場合、入浴設備も手すりがついていたり寝た状態でも入浴することが出来たりと障害を抱えている人にも入りやすい工夫がされていることが多いので、自分で入浴が出来る人は見守り、一人で入ることが難しい場合には一緒に入りサポートを行っていきます。

【金銭管理の支援】

生活を行っていくためには正しい金銭管理を行っていくことも非常に大切です。障害者グループホームでは世話人と一緒に買い物へ行ったり、就労へ行っている場合には給与の管理のアドバイスを行っていきます。
金銭管理に加えて出納管理も一緒にサポートしながら行ったり、代行する施設が多くなります。

【家事のサポート】

障害者グループホームは支援やサポートを受ける中で、自立を目指していったり、自分で出来ることの喜びを感じていくことが大きな目的になりますので、出来る範囲の家事は一緒に行います。

また、食事の準備だけでなく、掃除や洗濯、配膳などの家事全般を自分で行えるようにサポートします。

少人数で共同生活を行いますので、アットホームな環境で入居者同士でも難しい所を一緒に行ったり教えてあげることで、人と一緒に行うことの楽しさや、出来ないところは誰かがカバーしていくという喜びも一緒に学んでいけるように工夫していきます。

【就労支援】

障害者グループホームでは、実際に働きに出ることで、社会経験や働くことの楽しさ、正しい金銭感覚を学ぶこともサポートしていきます。
障害者グループホームで生活を送りながら、職場に通うことも可能です。

障害者グループホームに入居しながらも、一般企業への就職を目指すために就労移行支援という障害者福祉サービスや、それぞれの創作活動を行ったり、他の地域の人々との交流を行う地域活動支援センターというような、昼間に活動を行う福祉施設に通っている人も大勢います。

障害者グループホームでは、このように就労支援もおこない、地域社会への進出や交流も図れるようにサポートを行います。

【季節行事の実施】

多くの障害者グループホームでは季節の行事を大切にしており、四季を感じるためにハイキングやピクニックへ行ったり、クリスマス会、お正月、夏祭りなど様々な行事が予定されています。
みんなで一緒に楽しく過ごすという目的以外にも、季節の移り変わりを感じたり、行事にはどういった意味があるのかということも学んでいけるように実施されます。

【余暇活動の支援】

カラオケやボーリング、屋外でのレクリエーションといった余暇活動も積極的に取り組んでいきます。
地域の障害者グループホームと一緒になって、スポーツ大会を催している地域もあったり、余暇活動を行うことで新たな楽しみを見つけることで充実した生活を送ることが出来ます。
障害の程度や内容によって、余暇活動を提案したりサポートを行いながら参加出来るように世話人やスタッフが支援していきます。

【障害により必要な訓練のサポート・実施】

同じ障害を抱えている人であっても、障害の程度や内容は異なります。

例えば、言葉を発する機能が低下しているために上手く話すことが出来なかったり、嚥下機能の障害がある方であれば言語聴覚士による訓練を行っていったり、身体障害者の場合であれば作業療法士や理学療法士によるリハビリを実施している障害者グループホームもあります。

訓練やリハビリを行っていくことで、今まで出来なかった事が出来るようになっていき、日常生活でのつまづきを減らし自分の出来る内容を増やしていくことが出来ます。

【排泄の介助】

障害がある方で排泄行為に支援が必要な場合には、スタッフや世話人がきちんとサポートを行います。
衣服の着脱への介助だけでなく、排泄が難しくおむつの場合であれば交換を行っていきます。
また、多くの障害者グループホームではトイレ内に手すりがついていたり、広く設計されていたりと自分でも排泄が行いやすくなる工夫が施されている場合もあります。

【緊急時の対応】

障害者グループホームでは障害を抱えている人たちが共同生活を行っていきますが、急な容態の変化や事故や怪我といった緊急時には落ち着いて迅速に対応できるようにマニュアルが常備されています。
利用者の容態の変化だけでなく、自然災害などへの対応も定期的に確認、実施、修正を行っていきます。
また、職員は緊急時にどのような役割でどういった対処をすれば良いかや、職員だけでなく利用者も一緒になって避難訓練などを実施していき防犯や防災意識も高めていきます。

このように、障害者グループホームでは自分で自立した生活を送ることを目標にし、出来る限り自分のことは自分で行えるように支援していきます。
出来ないことも一緒になって行うことで、出来たという達成感を感じることが出来たり、誰かとコミュニケーションをとりながら作業を行うという満足感も感じられるようにサービス内容が工夫されています。
上記はあくまでも一例に過ぎず、施設によって様々なサービス内容が定められています。
自分がどういったサービスを求めているかということを一度整理してから、障害者グループホームの施設を探すと見つけやすくなります。

3、まとめ

障害者グループホームは自治体がサービス内容を決定するのではなく、それぞれの施設でサービス内容を決め実施していきます。
そのため、障害者グループホームによってどのようなサービスを行っているかは異なりますので、障害者グループホームに入居した時にどのような支援が必要か、どういったサービス内容があれば嬉しいかをまずは整理しまとめておくと、施設を探す1つの目安にすることが出来ます。

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