障害者グループホームと一元化された『ケアホーム』とは?一元化で何が変わったの?

現在は障害者グループホームとなっていますが、実は以前は『ケアホーム』という名前の施設がありました。
今でもケアホームという名前で利用することが出来る所もありますが、障害者グループホームと一元化されそのサービス内容や利用条件が変更されています。
では、ケアホームとはどのような場所だったのでしょうか?
また、一元化に伴いどのように変化したのでしょうか?
今日は障害者グループホームと一元化した『ケアホーム』にスポットライトを当てたいと思います。

1、ケアホームとは共同生活介護施設

ケアホームという言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。
ケアホームとは、障害者総合支援法の基に設置された障害福祉サービスの1つになります。

ケアホームへの入居の条件としては、身体障害、知的障害、精神障害のいずれかの障害者程度区分(*1)が2以上の方または、65歳になる前日までに障害福祉サービスもくは、これらに準ずるものを利用したことがある方になります。

ケアホームに入居することで、日常生活を行う上で困難な箇所や出来ないことへの支援やサポートを受けることが出来ました。
ケアホームのサービス内容としては以下になります。

①入浴や排泄、衣服の着脱といった生活上に必要となる介助
②調理、洗濯、掃除といった家事の支援
③就労支援施設や、就労先といった関連機関との連絡や連携と支援
④生活を行っていく上での助言や相談
⑤利用者同士のコミュニケーションをはかったり、四季を感じられる行事の実施

ケアホームは、定められた住居に入居し日常の生活を少人数で行います。
少人数ですので、きめ細かい支援やサポートを行うことが出来る他、交流を積極的にとる機会を作ることで、障害を抱えた方が地域から孤立することを防ぐ働きがあります。
また、ケアホームには世話人などの支援を行う方が一緒にいますので、精神的な安定をはかることが出来たり、コミュニケーシをたくさんとることも可能になります。

ケアホームに入居していることで、多くの人と触れあうことが出来るので刺激になり意欲を持って生活を送ることが出来るのも大きな魅力の1つです。
自分が出来るのであれば、出来ない方へのサポートを行ったり、難しい所は教えてあげたりと自信をつけて生活を送ることが出来るようになります。

また、中には日中に就労を行ったり、作業所へ行き作業を行う方もいます。

ケアホームは自分らしい生活を送ることが出来ると共に、家族だけでなく利用者本人にとっても安心できる環境になります。

(*1)…障害を抱えている方に対して介護給付を行うための目安となる区分になり、1~6段階に分けられています。

2、グループホームと平成26年に一元化された

ケアホームは以前は障害福祉サービスの1つとしてありましたが、平成26年にグループホームと一元化されました。
ですので、現在はグループホームと名前が変わっています。

ケアホームでは障害者程度区分が2以上でないといけませんでしたが、グループホームとの一元化に伴い障害者程度区分に壁がなくなり、障害の程度に関係なく、基本的にはグループホームへ入居することが可能になりました。

また、より一人暮らしに近い環境を希望する方へ外部へ介護事業を委託し、障害者グループホームの近くの一室で自立した生活を送っていくサテライト型住居が設置されるなど、ケアホームとグループホームが一元化されたことでサービス内容の多様化に繋がりました。

ケアホームとグループホームの一元化に伴い、世話人の配置が『6対1』以上になり、現在のグループホームの多くはこの基準を満たしています。
また、入居者の障害の程度が重症化していることや、高齢化になっているために、本来資格が必要ない世話人ですが、現在は多くの施設で介護福祉士や精神保健福祉士といった専門的な知識や経験が必要となる資格を有している方が多くなります。

ケアホームと障害者グループホームは一元化されたものの、ケアホームと名前を付けている所や、グループホームへ名前を変更した所などが混在しています。
サービス内容や人員配置としてはどちらも同じになりますが、名前が異なるために違うサービスということはありませんので覚えておくことが大切です。

3、ケアホームとケアハウスは異なる施設

ケアホーム以外にも『ケアハウス』という施設があり、どちらも同じ施設なのではないかと思っていたり混同している方も多いでしょう。
しかし、実際にはケアホームとケアハウスは全く異なる施設ですので、間違えないようにしましょう。

障害を抱えている方が自立した生活を送るための支援を行いつつ少人数での共同生活を行う場がケアホーム(現在の障害者グループホーム)ですが、ケアハウスは60歳以上で独居生活が難しい方で生活を送る上で必要となる支援や、緊急時の対応などを行う施設のことを指します。

介護利用型軽費老人ホームともいわれ、特別養護老人ホームなどの高額な費用がかかる施設と異なり、比較的安い費用で入居出来ます。
ケアハウスを利用するにあたって必要となる費用は所得や資産を参考にされます。

比較的安い費用で利用できるということがケアハウスのメリットでもありますが、それを表すように所得や資産が少ない方が優先的に入居できるというシステムになっています。
このように、障害がある方が利用することが出来るケアホームに対して、ケアハウスは高齢者が利用することが出来る施設ということになります。

4、まとめ

現在は障害者グループホームとして、地域に根付いた障害福祉サービスを行っていますが、以前はケアホームと呼ばれており区別されていました。
しかし、障害者福祉の重度化や高齢化が進んで行くにつれて、柔軟でそれぞれのニーズに応えることが出来るサービス内容が重視されるようになっていき、ケアホームとグループホームが一元化されました。

この結果、障害の程度に関係なく障害者グループホームを利用出来るようになり、地域との交流をはかることが出来る機会が多くなったり、自分らしい生活を行いたいという想いを実現出来るようになっていきました。
今後は障害をかかえている方も高齢化がさらに進み、医療的なケアも多くの人が必要になっていくので、障害者グループホームもさらに細かなサービスが求められるようになっていくでしょう。

障害をかかえている人にとっても、自分の想いを形にすることが出来たり、夢を叶えていくことが出来る地域社会にするためにも、障害者グループホームは大きな一歩になっています。

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