サテライト型住居とは?障害者グループホームとの違いを解説!

障害者グループホームの中でも、『サテライト型住居』というワードを耳にすることがあります。

障害者グループホームと『サテライト型住居』はいったい何が違うのでしょうか?

今回は障害者グループホームにおける『サテライト型住居』についてと、障害者グループホームとの違いも合わせて解説します。

是非参考にしてください。

1、障害福士サービスの中でもニーズが高まっている『サテライト型住居』

障害を抱えている方が、日常生活の中で困難に感じる場面があるために一人暮らしをしたいという想いを諦めなければならなくなってしまいます。

例えば、知的障害であればお金の管理が難しかったり、排泄や入浴といった日常動作を行うためには誰かのサポートなしには出来ないことがあります。

しかし、自分で生活をしてみたいという想いや、地域の中で自立した生活を送りたいという想いを実現するために、障害者グループホームが設立されました。

障害者グループホームは障害福祉サービスの1つで、知的障害や身体障害、精神障害といった障害がある方が対象となって少人数で共同生活を行います。

障害者グループホームでは、日常生活上の支援や相談だけでなく、介護などのサポートを行う方も一緒に生活を送り、トータルサポートを行っていきます。

つまり、障害者グループホームでは障害を抱えている人が自立した生活を送ることが出来るようになるために、個別支援計画を作成し、それを基に支援やサポートを行ったり、必要な方へは就労支援といったサービスが提供されます。

生活を一人で送ることに対して不安や心配な面があったり、サポートを受ける必要があるものの、自立した生活を送りたいという想いを実現するために、グループホームという形態で1つの家屋の中で何人かの方と一緒に生活を送ることになります。

食事や余暇活動を一緒に行い自分の部屋で過ごす少人数の共同生活がグループホームになりますが、やはりもっと一人暮らしに近い形で生活を送りたいという要望を持たれる方も多くいます。

そうなるとグループホームはあくまでも共同生活になりますので、一緒の建物の中で生活を行うために、一人暮らしに近い形態になることは難しくなってしまいます。

このように、障害者グループホームよりも一人暮らしに近い形態を取り、自分一人で出来る範囲は行い生活を送りたい、という想いを抱えている方のために『サテライト型住居』が創設されました。

『サテライト型住居』は、本体住居となる障害者グループホームで食事や余暇活動といったコミュニケーションをはかる場所があることが前提となり、そこから少し離れた場所にある一人暮らしに近い状態で生活を送れる住居のことを言います。

『サテライト型住居』単体ではグループホームになることは出来ません。

あくまでも、一人暮らしに近い形態の仕組みのための住居のことですので、食事や余暇活動といった活動は、本体住居である障害者グループホームで行います。

コミュニケーションを図ったり、他の利用者と交流を行える場があることが条件となり、サテライト型住居は機能することが出来ます。

また、サテライト型住居は一人暮らしに近い形態になりますが、実際には職員が1日に数回巡回して日常生活上でサポートが必要な場合にすぐに対応できるように配慮されています。

『サテライト型住居』は、障害を抱えている方も自分で自立した生活を送りたいという想いやニーズに応えることが出来るだけでなく、多様なライフスタイルを増やしていき地域に貢献することが出来るというのが大きな魅力です。

 

2、サテライト型住居の設備には基準が定められている

先ほど紹介したように、サテライト型住居は設置するにあたって一定の基準が定められています。

サテライト型住居と本体住居は同じ経営者が管理することが決められていますが、住居に関してはアパート等の一室を借りる等で運営することが出来ます。

 

◆サテライト型住居の設備基準

居室の面積

収納設備を除いて7.43㎡以上

設備

・日常生活を営む上で必要となる設備
・サテライト型住居から緊急時に通報を受け取ることが出来る携帯電話等の通信機器

入居人数

1人

ユニットの設備
(居室以外)

本体住宅の設備を利用する

本体住居との距離

交通手段を利用して20分以内

(引用:障害者グループホームの教科書)

 

このように、一定の基準をクリアしていればサテライト型住居を設置することが出来ます。

利用者のきめ細かいニーズに応えることが出来るサテライト型住居ですが、サテライト型住居は運営側にもメリットがあります。

利用者を増やしたいと思っても近隣に希望の条件にあった物件がなかった場合や、物件があっても設置基準をクリアするために大規模な施設改修を行わなければならない場合に、サテライト型住居であればアパートの一室を借りることで条件をクリアすることが出来ます。

しかし、サテライト型住居の運営を行うにあたっても基準が定められており、必ずコミュニケーションを図ることが出来る環境に加えて、サテライト型住居で生活を行っている時にも必要な支援やサポートを行えるように体制が整えられていることが重要です。

サテライト型住居は、共同生活援助計画に基づき、障害者グループホームで従事している職員がサテライト型住居へ定期的に巡回を行うことが義務付けられています。

一人暮らしに近い形態であるものの、やはり日常生活の中で困難な箇所がありますので、ケアマネジャーが作成した個別のケアプランを基に支援をおこなっていきます。

この支援に関しては、アセスメント等により回数が個人個人に定められており双方に合意がある場合以外は、原則として1日に複数回を毎日行うことになっています。

また、サテライト型住居は永続的に利用することは出来ません。

期限としては3年になっており、サテライト型住居へ入居してから3年を過ぎた時には一般住宅へ移行することが出来るように、入居した時からサポートや支援を行います。

もちろん、障害者グループホームとサテライト型住居のみではこの期限後に一般住宅へ移行することは難しくなってきます。

ですので、障害者グループホームでは他の障害福祉サービス事業所と連携を図り、入居者が自分で生活を送っていけるように計画的に支援をしていくことが求められます。

単に一人暮らしに近い形態で生活を送っていくのではなく、支援やサポート、リハビリを計画的に行っていくことで、入居者が住居の利用者となることが出来るようにトータルサポートを行っていくことが重要です。

 

このように、障害を抱えている方にとって一人暮らしという大きな目標を実現するために、サテライト型住居へのニーズと期待は高まっています。

 

3、障害者グループホームとサテライト型住居の違いとは?

障害者グループホームとサテライト型住居ですが、基本的にはどちらも障害者グループホームに分類されます。

障害がある方が自立した生活を送るために支援やサポートを行っていく障害福祉サービスの施設になりますが、障害者グループホームは一緒に共同生活を行うのに対して、サテライト型住居は障害者グループホームを本体住宅とした上で、少し離れた場所で一人で生活をするための住居を指します。

どちらも障害がある方の自立した生活を送るために必要な支援を行うための施設の事を指しますが、設備内容には少し違いがあります。

 

◆サテライト型住居と障害者グループホームの設備基準一覧

 

 

サテライト型住居

本体住居(障害者グループホーム)

居室の面積

収納設備を除いて1室7.43㎡以上

設備・設置場所

・日常生活を営む上で必要となる設備
・サテライト型住居から緊急時に通報を受け取ることが出来る携帯電話等の通信機器

・日常生活を営む上で必要となる設備

・病院の敷地外であること

入居人数

1人

・1室は1人
・障害者グループホーム1か所で2人~10人

ユニットの設備
(居室以外)

本体住宅の設備を利用する

・利用者が地域住民や利用者同士、
 家族と交流を図ることが出来る場所や設備

本体住居との距離

交通手段を利用して20分以内

 

 

このように、障害者グループホームとサテライト型住居では設備基準に違いがあります。

サテライト型住居は原則障害者グループホームが本体住居となっており、本体住居で食事や交流を行い、それ以外の生活を行う場がサテライト型住居になります。

サテライト型住居は障害者グループホームに対して設置出来るのは、入居者が4人以下の場合は1か所、それ以上の利用人数がいる場合には、2カ所と決められています。

 

4、まとめ

少人数で入居者が協力し合い、必要な支援を個別に行っていく障害者グループホームの中でも、一人暮らしを目指し自立した生活を送りたいというニーズに沿った施設であるサテライト型住居。

サテライト型住居が設置されたことで、障害がある方の想いやニーズに応えられる幅が広がると共に、地域の暮らしの多様化にも繋がりました。

サテライト型住居は自立を目指し支援を行いつつ、地域社会や利用者同士の交流を図ることが出来る場として期待されています。

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