【家政婦・ホームヘルパー・家事代行】似ているようで実は違う3つの職種!

【家政婦・ホームヘルパー・家事代行】似ているようで実は違う3つの職種!

【家政婦・ホームヘルパー・家事代行】似ているようで実は違う3つの職種!

仕事が忙しい時や用事があってどうしても帰れない時、介護の負担を減らしたいという想いから、家事や育児、介護のサポートをお願いすることが出来る家政婦(夫)。

近年は、介護保険でカバーできない所を家政婦(夫)が補っていくという介護面での利用が増えてきました。

家政婦(夫)を利用しようと思った時に、家政婦(夫)・ホームヘルパー・家事代行と自宅で家事や介護のサポートを行ってくれる3つの職種があることに気が付くと思います。

これらはどの職種も自宅で支援してくれるという点では同じですが、実はそれぞれに特徴があります。

では、家政婦(夫)・ホームヘルパー・家事代行の違いとは何でしょうか?

詳しく解説します。

需要が高まりつつある家政婦

家政婦というと、どうしても裕福な家庭の方が住み込みで家事や育児をサポートしていくれる人を雇っているイメージが強いですが、利用客のニーズの変化により、今は一般家庭であっても家政婦(夫)を利用する方が増えてきました。

特に、高齢化社会に伴い家政婦(夫)の方に介護面のサポートを依頼する方が増加しており、介護を行うことをメインに利用しているケースも多くあります。

以前であれば、3世代にわたり同居している家族や、近くに息子娘夫婦が住んでいることが多く、介護も出来る限り家族がこなしていたり、介護保険内でサポートをお願いする以外は家族や親族が支援していましたが、シングルマザーの増加や核家族化により、介護が必要な方に対して充分なサポートを行えなくなってしまったり、遠方に離れて生活をしているために高齢の親の様子を把握しづらくなることが増えてきました。

現在は介護保険という公的な制度により、介護が必要となる方に対して必要な支援を提供することが出来ますが、1人で生活をしている方や高齢夫婦にとって十分な支援を行うことは難しくなります。

介護保険はあくまでも支援が必要となる方のみの利用しかすることが出来ません。

例えば両親でも1人は要介護認定を受けていなければ介護保険のサービスを受けることは出来ないので、一緒に食事をとるために食事を作ってほしくても、介護保険サービスでの生活介護では、料理を作ることが出来るのは要介護認定を受けている方のみですので、2人分作ることは出来ません。

しかし、家政婦(夫)であれば介護保険と併用することも可能ですので、1人分は介護保険サービスでの利用を行い、もう1人分は家政婦(夫)としての利用をすることが出来、一緒に同じメニューのご飯を食べることが出来ます。

このように、介護保険のサービスを利用しつつ、足りない箇所は家政婦を利用して補っていくことで、介護を必要とする方も介護を行う側も快適な生活を送ることに繋がります。

家政婦・ホームヘルパー・家事代行の違いとは?

高齢化社会や核家族化といった背景をもとに家政婦(夫)の需要が高まっています。

全国にも多くの家政婦(夫)紹介所の事業所がありますが、利用を検討していると家政婦(夫)以外にもホームヘルパーや家事代行という言葉を目にします。

では、家政婦(夫)・ホームヘルパー・家事代行の違いとは何でしょうか?

『家政婦(夫)』

家政婦(夫)は家政婦(夫)紹介所などの事業所から紹介されて、自宅へ訪問し必要な支援やサポートを行います。

家政婦(夫)は利用者が仕事や用事、育児、仕事や介護といった理由により家事などのサービスを提供します。

家政婦(夫)はホームヘルパーのように資格が必要ではなく、家事を行うスキルがあればだれでも家政婦(夫)として働くことが出来ます。

また、家事代行のようにお客様が会社と契約するのではなく家政婦(夫)紹介所から紹介してもらい家政婦(夫)個人で契約します。

多くの家政婦(夫)は時給制ですが、中には日給制であったり長期の契約も行うことが出来る方もおり、長期的に利用することで臨機応変に対応してもらいやすいというのもメリットの1つです。

個人で契約を行いますので深夜や旅行の付き添いなど娯楽に関してのサービスも可能となり、お客様の要望に柔軟に対応してもらうことが出来ます。

『ホームヘルパー』

ホームヘルパーは訪問介護員とも言われますが、介護保険の下で運用される公的なサービスの際に自宅へ訪問し支援を行っていきます。

家政婦(夫)と同じように、自宅へ伺いお客様の支援やサポートを行うという点では同じですが、公的なサービスであるために利用内容については家政婦(夫)のように自由にサービス内容を決定出来るのではなく、行えるサービスに関して制限がかかってきます。

つまり、ホームヘルパーは定められたケアプランに沿ってサービスを提供することになり、何でも行えるということはありません。

また、ホームヘルパーは資格を有している方しか行うことは出来ず、都道府県知事の指定する訪問介護養成研修の家庭を修了した方でなければならないので誰でもホームヘルパーとして働くことは出来ません。

資格を所持している方がホームヘルパーとして公的なケアプランをもとに従事することになります。

また、費用面も家政婦(夫)とは異なります。

全額自費負担になる家政婦(夫)に対して、ホームヘルパーは、公的なサービスになるので、介護保険が適用され自己負担額は基本的には1割負担になり、費用を抑えることが出来ます。

サービスや支援内容に制約があるものの、自己負担額を抑えることが出来るのはホームヘルパーを利用する際の大きな魅力でしょう。

ホームヘルパーを利用したい場合には、まず要支援認定や要介護認定といった支援やサポートが必要という証明が必要になります。

ホームヘルパーは名前にあるように、訪問介護員になりますので、障害がある方や介護が必要となる方にのみサービスを提供することが出来ます。

食事や排泄、入浴の介助から、掃除や洗濯といった家事に至るまでサポートを行うことが出来ますが、これらのサポートは必ず利用者本人のみで、家族等には適用されません。

ですので、同居している家族の分の食事を作ったり、リビングなどや家族の寝室といった居住スペースの掃除などを行うことは出来ません

あくまでも、要介護認定や要支援認定を受けている本人が生活するスペースの掃除や食事を作るということになります。

このように利用するのに対して制限や制約があるものの、費用を負担してくれたり、介護や障害についての知識や介助スキルが高い方が自宅へ訪問してサポートを行ってくれることは大きなメリットでしょう。

『家事代行』

家政婦(夫)と似た言葉ではありますが、実は家事代行と家政婦(夫)にも違いがあります。

家事代行と家政婦(夫)はどちらも自宅へ直接出向き家事や育児、介護といったサポートを行いますが、家政婦(夫)は個人での契約を行うのに対して、家事代行は法人との契約になります。

つまり、訪問してくれる方ではなく、家事代行を行う会社や事業所と契約を行うということになります。

家事代行の場合、先程述べたように会社との契約になりますので料金体制やサービス内容もそれぞれの会社で特色があります。

長期契約を行うことはもちろんのこと、1回のみの利用やお試しなど比較的利用しやすいシステムを取り入れている所が多くなります。

また、家事代行だと会社との契約になりますので、何かトラブルがあった場合も契約を行っている会社が間に入ってくれますので、解決しやすいというのもメリットとなります。

希望するサービスに最適な選択を

家政婦(夫)・ホームヘルパー・家事代行にしてもそれぞれに特徴があり魅力があります。

介護に関するサポートであれば、資格を有しているホームヘルパーが最適になりますが、介護を必要とする方以外の家族に対しても同じようにサポートを行って欲しい場合であれば、ホームヘルパーよりも家政婦(夫)の方が柔軟に対応をしてくれますので適しているでしょう。

また、少しお試しで利用したいという場合であれば、ホームヘルパーや家政婦(夫)よりも家事代行の方が気軽に利用することが出来ます。

それぞれに特化したものがありますので、選択に迷った時にはそれぞれから話を聞いてみるのがおすすめです。

家事代行や家政婦(夫)の現在はホームヘルパーの資格を有している方も多くいますので、介護保険との併用も可能なケースもあります。

1度話を聞いてもらい見積もりを出してもらうとわかりやすいでしょう。

家政婦(夫)・ホームヘルパー・家事代行、この3種類はどれも自宅へ伺い様々なサポートを行う点では変わりありませんが、それぞれに利用出来るサービスなどが異なりますので、自分の希望するサービスは何かを一度整理して検討してみましょう。

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