家政婦(夫)の依頼で介護が増加!認知症の方との向き合い方とは

家政婦(夫)の依頼で介護が増加!認知症の方との向き合い方とは

家政婦(夫)の依頼と言えば、現在は介護に関しての依頼が多くなっています。

高齢化社会に加えて、共働き世帯の増加により、自宅で介護をしたくても出来ないといった事情があり、家政婦(夫)へ依頼する家庭が増加しています。

家政婦(夫)自身も単なる家事などのスキルだけでなく、介護に関する知識や技術も必要となってきます。

介護に関する知識の中でも特に認知症の方の介護は、専門的な知識をしっかりと有していなければなりません。

今回は、認知症に関する基本的な知識について紹介します。

介護の負担が多いために、介護に関する依頼が増加している

自宅で介護を行う方が多くいますが、その負担は想像しているよりもはるかに大きくなります。

介護を行わなければならない程度にもよりますが、1日の大部分を介護が必要な方に費やさなければなりません。

夜中に起きてトイレなどに連れていったり、お風呂などの介助を行うとなると、仕事をしていてもやめざるを得なかったり、1日の予定を介護に合わせていかなければならないので、介護者は精神的にも身体的にも大きな負担を強いられることになります。

現在は、介護保険が充実してきていますので、デイサービスやショートステイといった、1日~短期間入所出来る施設も低コストで利用することが出来たり、自宅へ訪問介護や訪問看護としてサポートしてくれる方を招くことも可能となりました。

介護者の増加や負担が大きいために、介護保険は大きく発展してきてはありますが、やはり制度としては介護を行う方にとって全てをカバーすることは出来ません。

時間や利用出来る日数に制限があったり、要介護認定が低ければそもそも利用出来ない場合があります。

そういった時に、家政婦(夫)であればお客様が利用したい分だけ利用することが出来ます。

要介護認定が必要になることもなく、利用できる内容や時間に制限があるわけでもありません。

ペットの世話や、遠方の介護者の世話、旅行の付き添いなどどのような内容であっても、家政婦(夫)との交渉が成立すれば利用することが出来ます。

また、介護保険との併用が可能となるケースもありますので、利用費の負担も軽減することが出来るので、お客様としても利用しやすくなるでしょう。

上記のような背景から、現在家政婦(夫)では介護に関する依頼が増加しつつあります。

認知症とは?物忘れではない?認知症の種類とは

認知症という言葉は日常的にも良く耳にしますよね。

認知症とは脳の神経細胞が破壊されたり、減少することで日常生活に支障をきたしてしまう病気です。

脳は人が生活をしていく中でとても重要な役割があります。

精神的な面だけでなく、身体的な活動に対してもコントロールを行う脳の細胞が減少してしまったり破壊されると、色々な障害が発生してしまい、いつも通りの生活を送ることが難しくなってしまいます。

認知症は正式な病名があるのではなく、原因や診断がはっきりとわかっておらず、病名決めることが出来ないので症候群として名付けられています。

日本神経学会では、認知症について『一度正常に達した認知機能が後天的な脳の障害によって、持続的に手以下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態をいいそれが意識障害がないときにみられる』と定義しています。

一時的つまり、物忘れであったものが、認知症が進行するにあたり、行動そのものを忘れてしまったり、内容も覚えていないといったことが起こるようになります。

認知症と聞くと、物忘れが激しかったり、人や物体の認識を間違えてしまうというイメージが強いですよね。

いわゆる『物忘れ』と認知症は似たような症状ではありますが、実際には全く異なるものになります。

物忘れは年齢を重ねた時に起こる現象で、あくまでも一部や一時的なもので、ヒントや何かのきっかけがあれば思い出すことが出来ます。

しかし、認知症は脳の神経細胞が急激に破壊されたり減少することから起こり、ヒントや何かのきっかけがあっても思い出すことは出来ません。

また、認知症は進行性がありどんどん進行していくと、日常生活にも大きな影響を与えるようになってしまいます。

認知症は病名ではありませんが、いくつかの種類にわかれており、それぞれに特徴があります。

認知症は大きく3種類に分けられます。

【アルツハイマー型認知症】

認知症の中でも一番有名なのが、アルツハイマー型認知症です。

アルツハイマー型認知症は、脳に特殊なたんぱく質が溜まることで、発生すると考えられており、認知症の中でも特に発症人数も多くなります。

症状も認知症の代表的なもので、近時記憶の欠落が多く目立ち、昔の事は鮮明にしっかりと覚えているというのが挙げられます。

主な症状

認知機能障害…新しく経験したことを覚えることが出来ず、日常生活に支障を及ぼしてしまいます。

食事をしたことや、いまが何月何日なのか、友人や家族の顔と名前が一致しないといったことが起きてしまいます。

また、判断力や理解力も低下してしまい自分で考えて行動することが困難になります。

BPSD(行動・心理症状)…物事に無関心になってしまったり、妄想をしたり、徘徊、抑うつといった症状が起きます。

時には興奮して暴力をふるってしまうこともあります。

【レビー小体型認知症】

レビー小体型認知症とは、実際には存在しないはずの人が見えたり(幻視)、眠っている間に奇声を上げるなどの異常言動が目立つ認知症です。

他にも手足が震えたり小刻みに歩くといったパーキンソン病に似た症状が表れることもあります。

日によって症状の出方に差が大きく、症状がほぼ現れない日もあれば、強く現れボーっとしている時もあります。

レビー小体型認知症は患者によって症状がバラバラで、日によって症状の出方や強さが異なりますので、すぐに診断することは難しく、診断がつくまでに時間がかかる場合があります。

【主な症状】

認知機能障害…注意力がなくなったり、ものがゆがんで見えるといった症状が見られます

認知機能の変動…日によってボーっとしていて理解力や判断力が著しく低下している時と、頭がはっきりとしていて、いつも通り理解出来たり判断出来る時にわかれます。

日によってだけではなく、時間帯で入れ替わる時もあります。

BPSD(行動・心理症状)…周りの人には見えないものが、本人にははっきりと見える『幻 視』という症状がレビー小体型認知症では代表的です。

「肩にくまが乗っている」「部屋の隅に女の人が立っている」と いうように、とても具体的にはっきりと見えています。

また、掛けてあるコートを人や物を見間違える『錯視』も多く みられます。

他にも、眠っている状態で大声で叫んだり、奇声を上げることもあります。

抑うつ状態…気分が沈んだり、急に悲しくなったり、意欲が低下する症状です。

レビー小体型認知症の約5割が抑うつ状態になると言われています。

身体面の症状…無表情であったり、小刻みに歩く、手の震えなどパーキンソン症状が表れ たり、立ちくらみや異常は発汗、頻尿、だるさといった自律神経症状が表れることがあります。

気を失ったり、めまいを起こして倒れてしまう危険もあります。

【血管性認知症】

脳梗塞や脳出血により発症する認知症です。

脳梗塞などの病気の発症により脳の神経細胞がダメージを受けることから、認知症の症状が表れます。

脳の場所や障害の程度によって症状が異なり、出来ることと出来ないことの症状がはっきりとわかれています。

【主な症状】

認知機能障害…脳内のどの部分がダメージを受けたで症状が異なりますので、障害される 能力と残っている能力があります。

他の認知症のように判断力が減少することは少なく、記憶力や判断力な どは維持されていることが多いです。

しかし、せん妄が起きることで悪化するケースがありますので注意が必要です。

BPSD(行動・心理症状)…意欲や自発性が低下することで、気持ちが落ち込みやすくなり

また、感情の起伏も激しくなり以前よりも小さなことで感情が 爆発してしまいます。

身体面の症状…脳血管障害によって手足に麻痺などの神経症状や、言葉を上手く話すことが出来ない言語障害などが出る場合もあります。

【前頭側頭型認知症】

認知症の中でもまだわからないことが多いのが前頭側頭型認知症です。

前頭側頭型認知症とは、脳の前頭葉と側頭葉の神経細胞が破壊されることで、認知症の症状が出てきてしまいます。

前頭側頭型認知症は今までの性格と比べて少し変わったと感じる所が増えてきたり、自分の意思を通そうとする所が見られるのが増えてきたら認知症の疑いがあります。

【主な症状】

基本的に前頭側頭型認知症では、誰もが知っているルールを守ることが出来なかったり、他の人の気持ちや配慮をすることが出来なくなるのが典型的な症状です。

欲しいと感じたものを手に取って持って帰ってしまったり、信号無視をしてしまったりします。

自分の意思がとても強くなっていき、こだわりを持ったり、同じ時間に毎日同じことをしたがったりすることも、前頭側頭型認知症の症状に挙げられます。

認知症の方との向き合い方とは

認知症の方と接するとどうしても、最初は対応に戸惑ってしまいます。

認知症の症状などを頭で理解していてもどのように向き合えばよいのか悩んでしまうところです。

では、認知症の方と向き合うにはどうすれば良いのでしょうか?

家政婦(夫)の依頼も介護は多くはいってきます。

認知症の方の依頼もありますので、まずはしっかりと向き合い方を理解しておきましょう。

  • 出来る限り本人のペースに合わせていく

本人は家族や周囲がどうしてイライラしているのかがわかりません。

周りはまず認知症は病気なんだという理解をし、本人のペースに合わせて行動しましょう。無理に急かしたり、自分たちがイライラしてしまったら逆効果です。

予定を立てる時も本人の意思や行える範囲内で予定を考え、自分でしようとしていることは自分で出来るように配慮しましょう。

  • 本人の思いをしっかりと汲み取る

認知症の症状で興奮状態になったり、気分が異常にしずんでしまうことがあります。

そうなってしまえば安心出来る環境は認知症の方ではなくとも、精神的な負担を軽減するためには必要不可欠ですよね。

必ず原因や理由があり、何も急になるのではありません。

必ずその行動や不安な思いが体現している時には何か理由がありますので、まずはその理由や原因が何かを考えましょう。

気持ちや思いをしっかりと汲み取ることで事前に不安の要因を減らすことが出来、症状を抑えることに繋がります。

  • 環境作りは非常に大切

これは認知症の方も同様で、急な環境変化を行うのではなく本人がリラックスできる環境作りをして本人が不安な気持ちを減少、解消するようにしましょう。

  • 話を訂正するのではなく共感を

食事をしたのにしていないと言ったり、食事内容を何度も聞かれてりするとどうしてもイライラして間違いを訂正してしまいがちです。

しかし、認知症の方からするとなぜ周りがイライラしているのかがわかりません。

毎回質問していることは本人にとってわからないので、イライラされたとしても理解出来ません。

大切なことは、間違いを正すのではなく、本人の気持ちに寄り添い共感してあげることです。

何度も同じ質問があっても、訂正をせずに『そうだね』と会話を行いましょう。

まとめ

介護に関する依頼の多くは認知症に関する依頼になります。

そのため、認知症に関して正しい知識を持っていることや、どのように向き合えばよいのかということをしっかりと理解していなければ、依頼を受けたとしても大きな事故に繋がってしまう恐れがあります。

特に認知症の方は、昔の記憶が強く、近時記憶が弱くなりますので、どうしても食事などにかんする質問を何度もしてしまったり、強いこだわりがあったりしますので、対応に困ってしまったり他の依頼内容について進めることが難しくなってしまうケースもあります。

そういった時には、まず家政婦(夫)紹介所へ連絡を行って対応方法についてサポートしてもらいましょう。

家事や育児といった負担を軽減するというイメージが強い家政婦(夫)ですが、現在は認知症などの高齢者の方のサポートが多くなっています。

そのため、家政婦(夫)として働きたいと考えている方は、認知症についての知識や対応方法をしっかりと把握しておくことが大切です。

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