家政婦(夫)が持っていると便利な資格とは?

家政婦(夫)が持っていると便利な資格とは?

家政婦(夫)の仕事では、特別な「資格」が求められるということは殆どありません。しかし、資格を持っていれば、よりスムーズに仕事を進めることができるのも事実です。家事や雑用の範囲でもそれを活かすための資格はたくさんあります。

普段家では曖昧に作業していることも、仕事としてこなすうえでは責任が生じます。ですから、その分野についての知識を深めることは大切です。きちんと理由付けて動けるようになれば依頼主も安心するでしょう。すでに家政婦(夫)として働いている人も、さらなるスキルアップに繋げることができます。

1.持っていると便利な資格

①整理収納アドバイザー

これは最近注目を集めている資格で、メディアなどで聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか?ただ部屋を片付けるというだけではなく、散らかってしまう原因を解決し、収納された綺麗な状態が持続するようにするスキルを学ぶことができる資格です。

家政婦(夫)として働くなかでは、高齢者の自宅の掃除などを任されることがあります。毎回ただ同じように部屋を掃除するのでは無く、持続的に過ごしやすい環境を用意してあげることで依頼主に感謝されるでしょう。暮らしを上手にサポートするためにも役立つ資格です。

人は物がすっきりすると気持ちの面でも変化が起き、意欲的な態度を示すそうです。取得にかかる時間も最短1日~4ヶ月ほどであり、初心者でも挑戦しやすいと思います。

②調理師

調理師は調理についての正しい知識はもちろん、食品衛生や公衆衛生の知識を付けることもできる優秀な資格です。衛生面での配慮ができれば、依頼主に安心して食べてもらえるでしょう。ただ、取得の難易度が高く2年の実務経験や国家試験への受験が求められます。

現在飲食関係の仕事をしていて、家政婦(夫)への転職を考えている人はチャレンジしてみても良いかもしれません。

③食生活アドバイザー

調理師は初心者がいきなり目指すのには難易度が高い資格です。そこで、飲食関係の仕事の経験が無い人や料理に慣れていない人にオススメなのが「食生活アドバイザー」です。衛生管理や栄養に関する知識を付けることができます。3級の合格率は65%ほどで、年2回試験が開催されています。3級は税込み5000円で受験可能ですので、気軽に受験してみてはいかがでしょうか?

④栄養士

栄養士は国家資格ですが、栄養に関しての知識を付けることができます。栄養バランスの改善や、調理法の提案など依頼主の健康面で、大きなサポートを行えるでしょう。通信など在宅での勉強は難しいため、スクールに通う必要があります。難易度は高いですが持っていて損は無い資格です。受験生は女性が多い傾向がみられ、毎年2万人以上の人が合格しています。

⑤ハウスクリーニングアドバイザー

これは、日本生活環境支援協会が主催している資格です。掃除においてスペシャリストとなったことを証明するもので、正しい道具の使い方や最適な掃除方法を学ぶことができます。自宅からパソコンで、受験することも可能なので忙しい人でも安心です。受験料は税込み10000円で誰でも受験可能です。

合格率は70%ほどですので、しっかりと勉強しておけば合格できるでしょう。掃除には効率の良さが求められます。この資格から得た知識を活かし、テキパキと動けるようになれば信頼されるようになるに違いありません。

⑥家事代行アドバイザー

高齢化社会に伴い、ニーズに合わせて生まれたのが「家事代行アドバイザー」の資格です。日本家事代行協会が主催しています。すぐに家政婦(夫)として働きたい、家政婦(夫)に特化した資格が欲しいという人にオススメです。

ちなみに国家資格で、日本看護家政紹介事業協会が主催している「家政士」という資格もあります。更なるレベルアップを目指しているという方は、家政士の方の取得を目指してみても良いかもしれません。ただし、こちらは実務経験が必要です。

2.注意すること

様々な資格を紹介しましたが、資格が無ければ家政婦(夫)として働く事ができないということは全くありません。資格はあくまで、「業務の補助になるかもしれない」ぐらいに止めて考えるようにしましょう。実際の現場では、資格で得た知識と違うことが求められることもあります。

資格の取得に注意が向きすぎて、本来の目標を見失わないように気を付けましょう。

3.まとめ

家政婦(夫)として働くうえで役立つ様々な資格があります。紹介したこれらの資格は、働くうえではもちろんのこと、自分自身の生活のなかでも役立つでしょう。これからの人生を、より豊かにしてくれるものもあります。

是非、これから家政婦(夫)として働きたいと思っている人も、すでに働いているという人も資格の取得について参考にしてみてください。現状維持ではなくスキルアップしていくことで、仕事へのモチベーションに繋げることもできるでしょう。

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