家政婦(夫)として覚えておきたい!料理の裏技

家政婦(夫)として覚えておきたい!料理の裏技

家政婦として働くなかで料理をする機会は多く訪れます。高齢者にとって料理は立ち作業が多かったり、重い調理器具を扱うため重労働となるからです。最近では、店舗からの料理宅配サービスなどもありますが、毎日食べるとなると、栄養バランスなどの健康面を心配してあまり利用しない方も多いようです。

家政婦(夫)は、高齢である依頼主の細かいニーズに合わせて料理することが大切ですが、そのためには作業効率を上げる必要があるでしょう。家政婦(夫)サービスの多くは、短い時間でテキパキと作業を終わらせないといけないことが殆どです。

そこで、家政婦(夫)として働くうえで役にたつ「時短になる料理の裏技」を4つご紹介します。誰でも気軽に行えるものになっているので、是非試してみてください。

1.業務サクサク!料理の裏技

①残ったソースは冷凍しておく

料理に大切なソースですが、ついつい作りすぎてしまうこともあるのではないでしょうか?特にトマトソースやホワイトソースなどは、料理には欠かせないポイントともなります。

余ったら捨てるのでは無く、冷凍しておきましょう。量が多い場合はジップロックなどで冷凍するのが便利ですが、小分けにしたい場合は製氷皿に入れておくと、一人分の量になるためオススメです。ソース程度なら冷凍庫でも小さなスペースで済みますし、依頼主が一人で調理するときも使いやすいでしょう。

②アルミホイルで包丁の切れ味アップ!

包丁の切れ味が悪いと、もたもたして料理の時間もかかりますよね。砥石などを用意して本格的に研ぐことは難しいでしょう。また、依頼主の家でそのような作業が必ずしもできるとは限りません。

そこで活躍するのがアルミホイルです。アルミホイルを広げてから2つ折りにし、上から包丁を縦に細く切るように動かします。それだけで切れ味が段々と増していきます。ただ、この方法では切れ味が持続しにくいので、応急処置として試してみてくださいね。

③下処理はトレーの上が最適

肉の下処理は、買ってきたときに入っていたトレーの上で行いましょう。ボールや皿などを洗う手間が省けます。ハサミなどを使えば、まな板を使わずともトレーの上で切り分けることもできるでしょう。できるだけ使う調理器具を減らすことは、時短するうえで欠かせません。

最近は百均などでシリコン型のトレーなども販売されており、具材をそのまま一つのトレーの上に乗せたままレンジで加熱することが可能なようです。必要なら購入を検討してみても良いかもしれませんね。

④食材をストックしておく

料理の品数を増やすうえで、パッと手軽に使える食材をストックしておくことは大切です。主に缶詰や乾物、冷凍食材などです。缶詰はサラダに入れることができますし、冷凍食材は、カットに手間がかかるものを代用するのにオススメです。

さらに、普段からよく使う野菜は切ってジップロックに入れて冷凍しておくと時短になります。自分好みの冷凍カット野菜を作っておくのです。その際は、玉ねぎや人参など、皮をむく必要があるものを選ぶと良いでしょう。

2.料理で心の健康も守ろう

季節の移り変わりを意識した食材を作るなど、心を楽しませる工夫をしてみましょう。1日のなかでも、食事の時間が好きだと感じている人は多いものです。特に、外出するのが困難な高齢者の方にとっては、食事は前向きな気持ちにさせてくれるものでもあります。

厚生労働省が運営している「e-ヘルスネット」(※1)でも、『QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を高める食事』の重要性について述べられています。『盛り付けの美しさや香り、調和の取れた味や食材料、ならびに季節を楽しむといった文化的な要素』は五感を刺激し、精神的にも良い影響があると説明されていました。

時短も大切ですが、このような食事による良い効果についても忘れずにいましょう。

3.アレルギーや好みの調査も忘れずに!

料理するときに忘れないようにしたいのが、アレルギーの確認です。きちんと確認しておかないと、アナフィラキシーショックなどによって事故に繋がるかもしれません。良かれと思って使用した時短食材が、アレルギーの原因だったなんてことにならないように、依頼主にしっかりと確認をしましょう。

さらに、アレルギーは無いものの「辛いものは苦手」や、「酸味が強いものは嫌い」など個人の味の好みもあります。確認しておくことで作り直すという手間も省けますので、好みを把握しておきましょう。好きな料理について聞いておくのも良いかもしれませんね。

4.まとめ

時短術で空いた時間を、有効活用するようにしてみてください。例えばもう1品増やしてみたり、いつもはできなかった範囲まで掃除できるようになったりするかもしれません。

いつものやり方にこだわり続けるのでは無く、紹介したような新しい方法も取り入れて効率化してみてください。依頼主のニーズにこたえながらも、その食事からQOLを上げることができますように。

※1 QOLと食事 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

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