家政婦(夫)の相場は?時給制、日給制、住み込みでどの程度費用が変わってくる?

家政婦(夫)の相場は?時給制、日給制、住み込みでどの程度費用が変わってくる?

豪邸であったり、裕福な家庭が利用するイメージが強い家政婦(夫)ですが、現在は仕事で忙しい方や育児や介護に追われている方が、普段行き届かない場所のサポートを任せることが多くなっています。

特に介護を行っている方は、介護中心の生活になっていますので家事を後回しにしていたり、しなければならないことが出来ずに過ごしてしまっていることがあります。

そんな時に、家政婦(夫)紹介所から家政婦(夫)を紹介してもらうことで、普段の家事だけでなく、草木の手入れやペットの世話などあらゆる家事を代わりにしてもらうことが出来ます。

しかし、家政婦(夫)に家事をお願いすると気になるのが費用ですよね。

では、家政婦(夫)を依頼する時の費用の相場とはいくらなのでしょうか?

今回は家政婦(夫)の費用の相場を実例と合わせて紹介します。

費用の多くは自費負担になってしまう家政婦(夫)

冒頭でも紹介しましたが、現在家政婦(夫)を依頼する人は増加傾向にあり、需要は高まっています。

というのも、家政婦(夫)と聞くと、豪邸で部屋の掃除が行き届かないために、住み込みの家政婦(夫)を雇い家事全般をお願いするというイメージが高かったですが、現在は介護を行わなければならない方や、介護を必要する方の負担を軽減するために、家政婦(夫)を利用したいと考えている方がいるからです。

以前のように家政婦(夫)は家事や育児のサポートのみではなく、介護保険と併用を希望する人が多くなっています。

そのため、ホームヘルパーや介護福祉士といった専門的な知識を持ち合わせている方が家政婦(夫)を行うようになり、介護のサポートを行いつつも、希望する箇所の掃除や洗濯、調理などを行うことが出来るようになりました。

利用者のニーズの多様化に伴い、家政婦(夫)として働く方も高度な技術や資格を所有している方が多くなり、より質の高いサービスを提供できるようになっています。

介護保険との併用も行うことが出来ますので、費用面でも介護は介護保険で賄いつつ、介護保険でカバーしきれない家事や介護に関しては自費にて負担することになります。

しかし、ここで気になるのが費用面ですよね。

家政婦(夫)の大きなデメリットとして挙げられるのが、『費用が全部自己負担になる』という点です。

介護保険を利用している方であれば、介護サービスに関しては費用が給付されますが、家政婦(夫)は自費になりますので、費用が高額になってしまう可能性があります。

介護保険では賄いきれないサービスを提供することが出来ますが、その分自費になりますので、どうしても高くなってしまう恐れがあります。

時給制、日給制の実例と共に紹介!時給制、日給制、住み込みの相場とは?

上記でも紹介したように、家政婦(夫)を依頼する場合、全額自己負担になりますので費用面で心配される方が多くいます。

『介護保険と併用したいけれど、費用が高額になるのではないか』『少ない時間しか頼まないのであれば断られるのではないか』という悩みも多く、家政婦(夫)を検討しているものの、費用面がネックになり依頼するのをためらっているという方もいるでしょう。

今回は、家政婦(夫)の費用でも時給制、日給制、住み込みの相場を紹介し、実例での費用も合わせて解説します。

費用が不安、心配で家政婦(夫)を依頼することを迷っている方は是非参考にしてみてくださいね。

時給制

家政婦(夫)を利用する方の大部分が時給制になっています。

1時間〇〇円と設定されており、どのような内容の依頼であっても1時間単位で料金が発生します

時給制の家政婦(夫)に依頼するメリットとしては、短時間から利用することが出来ますので、決められた家事に対して気軽にお願いすることが出来ます。

短時間で依頼されることが多いので、時給制を指定している方の多くは、単発ではなく『1日〇時間以上』『週に〇日以上』と決められた日数や時間を指定していたり、依頼出来る内容に制限がある場合があります。

家政婦(夫)としては家事全般や介護に関して依頼することが出来るものの、時給制の家政婦(夫)に依頼する場合には、『調理のみ』『生活支援や身体介護のみ』などと依頼出来る内容が決められている場合がありますので、それらをクリアしなければ依頼出来ないことがあります。

もちろん、時給制の家政婦(夫)であっても単発でも依頼を引き受けてくれたり、融通をつけてくれる方もいますので、まずは家政婦(夫)紹介所に自分が希望する回数や日時、依頼内容を伝え相談しましょう。

例①)介護保険の生活援助を利用しながら、介護保険がカバーできない家事をお願いする。

・利用回数:週3回  5時間

・利用したサービス:家族全員分の食事の用意(5人分)、介護保険適用者以外の居宅の清掃、ペットの世話、草花の手入れ、窓拭き

介護保険の生活援助のサービスを受けているものの、要介護認定を受けている方のみしか生活援助や身体介護のサービスを受けられないので、家政婦(夫)紹介所に依頼して介護保険サービスと合わせて家事や介護の支援を行うことが出来るホームヘルパーと契約をします。

基本は介護保険サービスによる生活援助で適用者の居宅の掃除や調理を行っていますが、家族全員分の調理や掃除は不可能になりますので、そこは家政婦(夫)の仕事でカバーしていきます。

介護保険サービスによる生活援助やメインは家族全員分の食事の用意と、部屋の掃除になり、余った時間はペットの世話や、庭の手入れ、窓ふきなど細かな作業を行います。

家政婦(夫)との契約は1日5時間を週3回ですが、介護保険を利用した時間は減らされますので、費用を軽減することが出来ます。

9:00~10:0010:00~12:0012:00~13:0013:00~14:00
介護保険(身体介護)家政婦(夫)(調理、掃除)介護保険(生活援助)家政婦(夫)(掃除、ペットの世話、窓掃除)

利用金額:時給2500円×3時間=7500円

例②)介護保険のデイサービス(通所介護)を利用する前に身体介護等をお願いし、見送った後に家事をお願いする

・利用回数…週1回 3時間

・利用したサービス…食事の支援、食器の片付け、家族分の洗濯(3人分)

共働きであるために介護保険サービスのデイサービスに行く前は、バタバタしてしまうので、家政婦(夫)紹介所から家政婦(夫)を紹介してもらい契約をしました。

デイサービスに行くまでの1時間で食事のサポート、衣服の着脱、排泄の介助をお願いし、利用者は自身の準備や、デイサービスの準備を行うことが出来ます。

デイサービスの送迎車を見送った後、食器の片付けや掃除、家族の洗濯を行います。

時間が余った場合には、他にも部屋の掃除等を行います。

こちらも先ほどと同様で、介護保険の分は費用から減らすことが出来ますので、費用を抑えることが出来ます

8:00~9:009:00~11:00
介護保険(身体介護)家政婦(夫)(食器の片付け、掃除、洗濯)

利用金額:時給2500円×2時間=5000円(早朝により追加料金が発生する場合があります)

日給制

家政婦(夫)紹介所でも、長時間でしかも個人契約を行う方に多いのが日給制です。

日給制は、名前の通り1日を通して介護や家事のサポートを行ってくれますので、様々な家事だけでなく、介護面でのサポートも手厚く行うことが出来ます。

日給制の家政婦(夫)であれば介護や家事の長時間サポートをお願いすることも出来るので、心身共に負担を軽減できるでしょう。

また、総額で考えると費用は高額になってしまいますが、時給に換算すると時給制の家政婦(夫)に同じ時間依頼するよりも安くすませることが出来ます。

例③)介護保険と合わせて家事の支援、外出の付き添いなどを行う

・利用回数…週2回を1カ月  1日(9:00~17:00)

・利用したサービス…家事、介護(身体介護、生活援助、外出の付き添い等)全般

長時間依頼することが出来る日給制の家政婦(夫)の場合であれば、時給制の方のように依頼したい家事などを限定的にするのではなく、全般的に任せることが出来ます。

仕事で1日家を空けなければならず、その間家政婦(夫)に介護と合わせて家事の依頼をします。

基本的には介護を中心にしてもらい、空いた時間で残っていた家事等を行ってもらうように依頼します。

日給制の家政婦(夫)の場合には、大まかな時間を決めておくことで臨機応変に対応してもらうことが出来ます。

介護保険の分は費用はかからないので、こちらも少なくなる場合があります。

9:00~10:0010:00~12:0012:00~13:0013:00~14:0014:00~15:0015:00~16:0016:00~17:00
介護保険家政婦(夫)介護保険休憩家政婦(夫)

利用料金…1日14000円×2日×4週=112,000円(介護保険分は減額の可能性あり)

日給制の方に依頼する場合には、介護保険分は予め減額されるか、先に支払いをして後から減額されるかは、事業所によりますので、事前に問い合わせをしておくと安心して利用することが出来ます。

住み込み

自宅に一緒に住み家事や介護の支援を行ってくれるのが住み込みの家政婦(夫)です。

昔ながらの家政婦(夫)と言えば、住み込みのイメージが強いですよね。

現在は住み込みの家政婦(夫)は減少傾向にありますが、介護の負担が大きい方や、深夜に仕事に行ったり家を空けることが多い方であれば、住み込みの家政婦(夫)を希望するケースがあるでしょう。

住み込みの家政婦(夫)は一緒に生活を共にしながら、家事や介護を行ってくれますし、24時間対応をお願いすることが出来ますので夜中の介助やサポートも可能で、日給制の家政婦(夫)よりもさらに安心して任せることが出来ます。

しかし、その反面家政婦(夫)が生活するための部屋の準備や食費も高くなってしまう場合がありますので、依頼する前に時給制や日給制の家政婦(夫)の方との金額の見積もりを行ってみるようにしましょう。

住み込みの家政婦(夫)の相場…30万円~50万円程度(内容や時間により差があります)

時給制、日給制どちらも、基本的な家政婦(夫)の料金に加えて、往復の交通費がかかってくる事と、住み込みの家政婦(夫)の場合には住むための環境を整えてあげることや、食費や光熱費がいつもよりもかかってきますので、今回紹介した値段よりは高くなることが考えられます。

他にも、深夜の介護等のサポートをお願いしたり、早朝の依頼であれば、その分追加料金が発生することもありますので、まずは自分がどのようなサポートが必要か、予算はいくらか、希望する内容は何かを絞ってから依頼するようにしましょう。

また、今回紹介したのはあくまで相場であり、一例です。

介護保険の等級により給付金の値段も変わってきますし、ホームヘルパーで対応できる内容でなければ、介護保険と合わせて利用することが難しい場合もあります。

現在、家政婦(夫)紹介所では、現在ケアマネージャーや主治医と連携を図ったり、介護に特化した家政婦(夫)紹介所もありますので、気になることがあったり、家政婦(夫)を検討している場合には、一度相談してみることが大切です。

また、家政婦(夫)紹介所には人材紹介コーディネーターが在籍していることが多いので、自分で家政婦(夫)を探すよりもずっと簡単に適した方や適した資格を持っている方を探してくれたり、よりよいプランを計画してくれますので、まずは問い合わせをしてみましょう!

まとめ

全額自己負担になってしまう家政婦(夫)ですが、やはり、多く家事の支援をしてもらったり、遠方で介護の必要がある両親を自宅で生活させてあげたい、と考える人にとっては細かいニーズに応えてもらうことが出来る家政婦(夫)にお願いすることで、精神的な負担も軽減することが出来ます。

また、家政婦(夫)の方によっては、融通をきかせてくれる方もいるので、継続的にお願いしたい場合には、1人の方にお願いすると良いでしょう。

今までは費用面や従来のイメージにより敷居が高く思われていた家政婦(夫)ですが、現在は家事や育児だけでなく、介護に関しても高い技術や知識を有している方がサポートを行ってくれますので、介護者の負担を減らす意味でも気軽にお願いすることが出来るような環境が整いつつあります。

介護保険でカバー出来ない家事や介護をお願いすることは出来るものの、介護保険が適用された時よりも費用は高額になってしまいますが、時間を短時間にすることで比較的抑えることも可能ですので、一度家政婦(夫)紹介所の人材紹介コーディネーターに相談して計画を立ててみることが大切です。

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