家政婦(夫)という仕事は、1つのミスが大きなトラブルに繋がってしまうことがあります。
どんな仕事であっても機械が行わない限り、完全にミスをなくすことは出来ませんが、少しでもミスを減らしたい、トラブルを回避したいと思うのはごく自然な事ですよね。
では、家政婦(夫)の職務をこなす中で、トラブルをおこさないために注意すべきこととは何があるのでしょうか?
今回はトラブルをおこさないために覚えておきたい注意点を詳しくみていきましょう!
家政婦(夫)としての注意点は常に覚えておこう
信頼関係が重要となる家政婦(夫)という仕事は、1つ注意を怠ってしまうと取り返しのつかないトラブルになってしまい、その後仕事の依頼がこなくなってしまう恐れがあります。
もちろん人が行う仕事になりますので、ミスをゼロにすることはかなり難しくなります。
しかし、家政婦(夫)のしてしまったミスや事故が原因でトラブルに発展することは少しでも減らしたいですよね。
ミスも大小様々になりますが、大きいものだと、食中毒を起こしてしまったり、指示されていたことを忘れてしまい怪我や事故に繋がってしまった場合だと取り返しのつかないことになってしまいます。
単に指示された内容を行うことが出来なかったり、しなければならないことをし忘れてしまったのではなく、食中毒や怪我、事故になると訴訟問題に発展するだけでなく、命の危険が生じてしまいます。
家政婦(夫)は仕事を継続していくと、仕事やお客様との関係に慣れが出てしまうことがあり、その一瞬の気のゆるみがトラブルに発展してしまうケースが多くあります。
常に仕事に対する注意点を頭に入れておくだけでなく、初心を忘れずに仕事をきちんと行うという意識をもって取り組むことが大切です。
家政婦(夫)として働く時に注意すべきこと8点
どの職種でも同じですが、仕事をスタートする前に必ず注意すべき点などを把握しておくことが大切です。
ミスをなくすことは難しくても、ミスを減らす努力を常に続けるという姿勢でいることは、その後の実績にも繋がっていきます。
では、家政婦(夫)として働く時に注意すべきこととは何があるのでしょうか?
①初日は特に良いイメージで受け取ってもらえるようにしよう
仕事の出来映えや経験、スキルなども仕事を継続的に依頼してもらうためには大切なことになりますが、家政婦(夫)は初日の印象はとても大きく影響を受けます。
不愛想であったり身だしなみが整っていないなど、最初に悪いイメージをお客様に植え付けてしまうと、どうしてもその後仕事の依頼に繋がらない場合があります。
初日は特に良いイメージを持ってもらうために、快活で誠実、清潔な印象を持ってもらうようにしましょう。
服装の清潔さはもとより、話し方や言葉遣い、笑顔も注意しましょう。
笑顔でいることや言葉遣いは最初に限らず、仕事を行う上ではとても大切ですが、服装も常に清潔を心かけます。
特に自宅へ訪問しますので、靴下は絶対に汚れていないものでなければなりません。
服装も華美ではないものの、清潔感を感じられるものを選ぶようにしましょう。
また、話し方もとても大切です。
第一印象はその瞬間で決まると言われていますので、はっきりとした話し方で、笑顔で受け答えすることが大切です。
お客様との話の中で受け答えに関しても曖昧な返事をするのではなく、はっきりと可か不可かを返事するようにしましょう。
特に電話での対応になると、顔が見えないために表情から読みとることが出来ないので、言葉遣いには細心の注意を払うようにすることが大切です。
仕事の時は、丁寧かつ柔らかい言葉を選ぶようにし、もちろん年齢に上下に関わらず、話し言葉でも敬語を使いましょう。
②時間厳守!遅刻、欠勤の場合には早急な対応を
他の記事でも紹介しているように、家政婦(夫)は信頼関係が重要になりますので、遅刻が何度もあったり、当日の欠勤、無断欠勤は基本的にタブーです。
信頼を一度失ってしまうと回復することは、不可能に近くなりますので、無断欠勤や遅刻の連絡を行わないのは絶対にしてはいけません。
とはいえ、どれだけ注意を払っていても風邪をひいてしまったり、電車の遅延や渋滞に巻き込まれてしまうなど、予測が不可能な出来事が起きてしまうことは十分に考えられます。
そんな時には、まず相手に連絡をすることが先決です。
遅刻をしてしまうかもしれない、とわかった時点ですぐに、家政婦(夫)紹介所のガイドラインにそって連絡を行いましょう。
遅刻をすることが決定する時ではなく、それよりも前に連絡をしておくことで、お客様自身も予定が変更になるかもしれないという心づもりをすることが出来ますし、もしも、もっと遅れてしまうかもしれない場合には、家政婦(夫)紹介所に連絡を行い、代わりの方がお客様の家へ行ってくれないか等相談します。
遅刻や当日の欠勤は、お客様に多大な迷惑をかけてしまいますので、ギリギリの連絡になることは極力避けましょう。
遅刻や欠勤などの連絡については、多くの家政婦(夫)紹介所でガイドラインが定められていますので、しっかりと把握しておきましょう。
いざという時に冷静に対応を行えるように、シュミレーションをしておくとさらに安心です。
③細かい対応についてもしっかりと確認しておこう
家政婦(夫)のトラブルで多いのが、お互いの情報の解釈違いや、意見の相違です。
しっかりとお互いにコミュニケーションと確認が行われていないために発生してしまうトラブルになります。
このトラブルは細かい確認やコミュニケーションをしっかりととることで大部分回避することが出来ます。
家政婦(夫)として依頼された時に、お客様が在宅している所で仕事を行うケースもありますが、遠く離れた高齢夫婦のサポートを依頼されたり、外出の付き添いなど、依頼したお客様が側にいない状態での仕事も受けることがあります。
そういった時に、電話がなった場合の対応や、インターフォンがなった場合の対応、来訪者があった場合の対応などは細かく確認しておくことが大切です。
特に、来訪者の場合は家にあげてよいのか、内容によっては受け答えをしなければならないのかなどお互いに決めておかなければ、思わぬトラブルの発展してしまうことがあります。
特に、来訪者の場合には事件の可能性もありますので、上記のような場合にはどのように対応すれば良いかを確認しておくようにしましょう。
また、電話などは出て欲しい、と依頼があった場合には、電話対応で伝え漏れのないようにメモに必ずとり、電話でも最終的な内容の確認を行うようにします。
④指示を受けた時には必ずメモをとる
基本的な仕事内容や依頼された内容については、事前に話し合いをしますが、実際に自宅へ伺った時にお客様から指示がある場合があります。
掃除方法や掃除箇所といった内容から、介護での依頼の場合だと本人を前にして、指示があるケースも多く、家政婦(夫)はその場で対応していく必要があります。
指示があってその場ですぐに対応できることであれば良いですが、指示を受けた時間から時間が経過した後に関する事であれば、必ずメモを取り忘れないようにするようにしましょう。
特に介護の依頼であれば、指示を忘れてしまうと事故や怪我に発展してしまったりと危険な状態になってしまう可能性もあります。
人の記憶はとても曖昧です。
指示を受けた時は鮮明に覚えていても、仕事をしていくにつれて忘れてしまったり、指示の内容があやふやになってしまうことがあります。
そんな時に、メモをとってあると、忘れた場合にもすぐに思い出すことが出来ますので、指示があった場合にはメモを必ず取るようにしましょう。
⑤仕事に対する姿勢は常に意識しよう
仕事を依頼された時に、基本的に家政婦(夫)である求職者がどの仕事なら出来るか、資格は何を持っているか等をお客様に伝え、依頼内容を確認していきます。
依頼された内容で「出来ない」ことを「出来る」と虚勢をはることはいけませんが、前向きに努力しようとする姿勢は大切です。
出来ないからと言って断りつづけていては仕事になりませんし、努力してみたり自分のスキルアップを意識していくことは非常に重要です。
また、何度か依頼を受けたりお客様とフラットな関係になってきたときに多いのが「ながら仕事」です。
仕事をしながらテレビを見たり、仕事の時間内に関係ないことをすると即クレームに繋がると意識しておきましょう。
常に緊張感を強く持つ必要はありませんが、慣れてきても緊張感や仕事をしているという意識をしっかりと持って取り組むことは大切です。
また、介護等の依頼で多いのが何度も依頼を受けてくる内に「してあげている」という感覚になってしまい、それが態度や言葉に表れてしまうことがあります。
もちろん、お客様としても社会人としても仕事を「してあげている」という思いが見えてしまうと、それ以降は依頼をすることがなくなってしまう可能性がありますので、仕事が慣れてきた時には一度自分の言動や考え方について見直してみるようにしましょう。
⑥自分の情報は安易に教えないようにする
こちらも仕事をし始めた時よりも、仕事に慣れてきたり、お客様と仲良くなった場合に気を付けたい内容です。
お客様と仲が良くなることはとても良いことですが、仲良くなることで自分の情報を安易に教えてしまうと思わぬトラブルが発生してしまう可能性があります。
お客様の個人情報を他者に言うことは守秘義務違反になりますので絶対にしてはなりませんが、自分の個人情報を気軽に相手に伝えてしまうとそれを他に流されてしまったり悪用されてしまったりと大きな問題になってしまう場合がありますので、連絡先の交換に関しては家政婦(夫)紹介所のガイドラインにそった対応をしましょう。
個人的に教えてしまった場合には、自己責任になってしまいます。
他にも自分の情報を安易に話してしまわないようにしましょう。
⑦お客様の物の処分や撤去は勝手に行わないこと
家政婦(夫)の仕事は、自宅へ訪問して行いますので、掃除や調理などをしていると、家の中にある不用品らしきものに目がいくことがあります。
古びたものであったり、冷蔵庫の中の賞味期限が切れたものであったり、汚れているものであったり…
しかし、お客様の自宅にあるものは家政婦(夫)の独断で処分してはいけません。
他の人から見れば不要なものと感じても、お客様にとってはかけがえのないものであったり、思い出のものである場合もありますので、家政婦(夫)が勝手に判断しないようにしましょう。
気になるものがあれば、必ず質問しお客様の指示を待ち対応することが重要です。
指示がないものや、お客様が触らないでと言っていたら勝手に触ったり処分したりしないようにしましょう。
⑧食中毒には細心の注意を払おう
調理や食事の介助は一般的な家政婦(夫)としての依頼だけでなく、介護に関する依頼でも多くあります。
特に夏場は食中毒の危険が隣合わせですので、衛生面には細心の注意を払うようにしましょう。
自宅で作ったものを持っていくのは作ってから時間が経ちすぎてしまい雑菌が繁殖してしまう恐れがありますので行わないようにし、調理は原則としてお客様の調理場をお借りして行うようにします。
多くの仕事がある中で調理は衛生面が鍵になります。
「自分は今まで食中毒になったことがないから」、「調理は熱を通すから大丈夫」と思いこむのではなく、常に「食中毒を起こさないようにしよう」という意識をもって取り組むようにしましょう。
まとめ
お客様の自宅へ行き、お客様の希望に応えることが家政婦(夫)の仕事になりますが、やはりミスを減らそうとする姿勢が重要です。
ミスを完全に防ぐことは出来ずとも、ミスをしないようにアンテナを張り巡らして、常に注意を払うようにしましょう。
特に食中毒や介護に関するミスは、大きな問題に発展しやすいので、何度も確認を行ったり、メモを取って忘れることがないようにしましょう。
家政婦(夫)にとって重要な信頼関係を築けるように、日ごろから意識することが大切です。