こんにちはドットライフ(訪問看護・リハビリ)所長の倉形です。
今回は、ドットライフ(訪問看護・リハビリ)幕張主任 猪狩一樹のインタビューを掲載させて頂きます。
どの様な人間がどういった『想い』をもって働いているかを書かせて頂くことで、より深く弊ステーションのことを知って頂ければと思います。
猪狩は、大学(理学療法士の養成校)卒業後に、総合病院に就職し、手術直後の患者様から、ご自宅で生活する高齢の方まで幅広く担当してきました。
その後、大学時代の先輩理学療法士に声を掛けられ、新設回復期病院のリハビリテーション室開設に準備段階から関わってきました。
手術を行った直後(急性期と言います)から、治療が終了しご自宅で暮らす(慢性期と言います)方まで、幅広く関わる中で、ご自宅でのリハビリテーションへの興味が深まってきたと言います。
スポーツと医療の両方に携われる可能性のある理学療法士に魅力を感じた
インタビューの開始にあたり、猪狩は、理学療法士を志した十代の頃の話を始めました。
猪狩「高校卒業を控え、進路に迷っていました。漠然と薬剤師や看護師などの医療職に興味を持っていたものの、どの職業も決め手がなかったのです。」
進路がなかなか決められない日々の中、当時の担任に『理学療法士』という職業があると教わったそうです。
猪狩「スポーツに関わる仕事にも興味があったので、理学療法士は自分の興味に非常に近い仕事だと感じました。理学療法士の仕事を調べてみて、すぐに養成校への進学を決めました。」
猪狩は、スポーツと医療の両方に関われる仕事として理学療法士を志望しました。自身でも『よくある志望理由』と笑うように、理学療法士という職業に対して、憧れはあるものの、特別強いモチベーションはなかったかもしれません。他の同級生と同じように、いわゆる「普通の学生」として学生生活を謳歌していました。
転機になった家族の大病
充実していたものの、「普通の学生」として過ごしていた猪狩の転機は、大学時代に経験した家族の病気でした。
猪狩「幼少期から自分をとても可愛がってくれた祖母が大病を患いました。祖母の体調悪化を目の当たりにして、大きな衝撃を受けました。自分はもともと祖母と深い繋がりの中で育った、『おばあちゃん子』だったので、なおさら動揺してしまったのを覚えています」
猪狩にとっても、ご家族にとっても苦しい経験でしたが、祖母の闘病・リハビリを間近で見る中で、新しい学びもあったそうです。
猪狩「祖母のリハビリを見学していて、自分がそれまで思っていた以上に、リハビリには大きな効果があると感銘を受けたんです。
また、体が回復し祖母の笑顔が増えることで、家族全体の雰囲気が明るくなっていくことも経験しました。ちなみに、この時のリハビリを頑張ったかいもあって、現在も祖母はとても元気に生活しています。」
この経験が猪狩の思考と行動を変えたそうです。
理学療法士の資格を取得後も、猪狩は自己研鑽を続け、積極的に成長できる環境を選んできました。常に現状に満足せず、知識・技術を習得していく中、成長を重視して自身が働く環境を選択してきた猪狩が、病院ではなく訪問看護ステーションを選んだ理由を聞いてみました。
猪狩「理学療法士になっても学ぶべきことがたくさんあると感じています。より質の高いリハビリサービスを提供するために、現在もセミナーなどに参加し学び続けています。ご自宅で安心して過ごすためには、実際の環境でリハビリを行うことはとても大切です。実際の現場でしかできないことがたくさんあると感じています。ただ、ご自宅でのリハビリは限られた時間しかできません(*)。短い時間であっても効率よく、しっかりとお体の機能を高めるために、リハビリ専門職が関わる意義はとても大きいと感じています。利用者様が慣れ親しんだ場所で生活できることで、利用者様もその周囲の皆様も笑顔になれる。ドットライングループが掲げる『幸せの循環創造』を作り出すための地域のインフラになれるようにこれからも真摯に利用者様・ご家族様と向き合っていきたいです。」
(*)注:通常、介護保険を使って、訪問看護ステーションのリハビリを利用できるのは、週120分までとなっています。詳しくは、ケアマネージャーなどの専門家にご相談下さい。
『担当する利用者様により良いリハビリサービスを提供するために止まらずに学ぶ。家族ができるなど、ライフステージが変わっても、できる範囲で努力を継続する。』
猪狩のこの様な姿勢が利用者様、ご家族様、ケアマネージャー様など社外の皆様に評価を頂けるようになっています。この様な励ましの声は猪狩にとって何よりも原動力になっているようです。
(猪狩は、後輩職員への指導をいつも丁寧に行っています)
ここまで、猪狩が理学療法士になった経緯や訪問看護を選択した理由を聞いて参りました。
次回は、夢のまち訪問看護を選んだ理由、働いてみた印象に関してのインタビューを掲載します。
次回へ続く。
地域の「困った」を「ありがとう」に変える。
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